Pensa Custom Guitarsは（以降Pensa）NYの名店、Rudy'sのプライベートブランドとして知られています。
古くはPensa Suhr Customというブランドでした。
Rudy'sは多くの名ビルダーを輩出しており、John SuhrやStephen Marchione、Mas Hino、Jimmy Coppolo（敬称略）はRudy'sで働いていました。
Nathan East、Richard Bona、Victor Bailey、John Mayerといった一流ミュージシャンたちはRudy'sの顧客として知られ、プライベートブランドであるPensa を愛用しました。
そうしたNY近辺で活動する一流ミュージシャンを顧客に持つRudy'sは、常にPensaの作品をアップデートし続けてきました。
本モデルはJBをモチーフとしてモダンなアップデートを採り入れたJ-4 Plusです。
初のGIBからのオーダーということで、木材やパーツを吟味し、ブランドと話し合いました。
結果的にはブランドのアイコニックな特徴を持った、ユニークなベースたちが誕生したかと思います。
ボディバックはチェンバードのスワンプアッシュ、トップにはハイグレードなフィギュアドウォルナットを採用しました。
塗料にはニトロセルロースラッカーを使用、カラーはナチュラルのトップで、バックはdoghairで仕上げて頂きました。
こうしたツートーンの美しいカラーリングはPensaならではの個性かと思います。
チューナー、ブリッジはHIPSHOTで統一。
この点は世界的にスタンダードであり、異なる選択をする理由が特に今回はありませんでした。
プリアンプはPensa Suhr Custom時代と変わらないもの（パーツは一部変更されているとのことです）。
トレブルはブーストとカット、ベースはブーストのみの仕様です。
効き方は非常に派手で、しかし心地よいものに感じます。
サウンド面・弾き心地においては弦を鳴らした瞬間にスピーカーが揺れるスピード感、弦を大きく動かさなくても楽器全体が鳴ってくる心地よさが特徴的。
ワイドレンジで全体が強く聴こえるニュアンスはどこかスケールの長いFoderaのような、またSadowsky NYCをよりパワフルにしたような印象も受けます。
オーダーから1年以上が経ち、今回ようやく入荷しました。
遂に完成した歓びもひとしお、実際に弾いてその素晴らしさを実感しました。
自信をもって皆様におすすめします。
●SPECS
J-4 Plus
body top:figured walnut
body back: chambered swampash
neck: maple
fingerboard: maple
neck shape: standard j4 c
nut: bone 38mm
frets: Dunlop 6105
electronics: vol, bal, treble, bass boost onl(push/pull acctive/passive)
pickups: lindy fralin split j
finish: nitrocellulose lacquer
color: natural top, doghair back
strings: dr sunbeam 45-105
tuners: hipshot ultralite
bridge: hipshot style A 19mm
case: Mono bag
付属品 ：MONOバッグ
文章：嵯峨駿介
検品担当 : 山路
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