Infinite（インフィニット）は大阪のリペア工房であるハイエンドミュージックのプライベートブランドです。
リペアにて培った多くの知見、高めたスキルによって製造するギター・ベースの確かに優れたクオリティは高く評価されています。
本モデルは基本的にはトラディショナルなジャズベースをモチーフとしています。
それでありながら、BFTS（バズフェイトンチューニングシステム）を標準で装備するなど、各所にはユニークな構造を持ちます。
こちらはギタラバというギターショウ向けに作ら絵r多、マルチレイヤーフィニッシュ、ヘヴィエイジド、ハカランダ指板、ローストバーズアイメイプルネックなど、特別なスペックを搭載した特別な一本です。
ボディにはアルダーを採用し、ブルーペイズリーとホワイトのマルチレイヤーカラーでフィニッシュされています。
ヘヴィエイジド仕様で、ルックスは見ての通り。お見事です。
ネックにはマスターグレードのローストバーズアイメイプル・指板を使用しています。
ローステッドメイプルとは、特殊な高温処理によって木材内部の油分や水分を調整したものです。
元々はフィンランドのサウナの建築材料として重宝されていたそうで、ギター・ベースにおいては関西のSagoが実用化しました。
この材を使って作られた楽器は、作られてから何年も経ったかのような、こなれた弾き心地になるように感じます。
指板にはブラジリアンローズウッド、通称ハカランダが採用されています。
今日において、本当に贅沢な仕様だと言えます。
スケールは33.5インチを採用。
標準的なスケールよりもわずか0.5インチのみの違いですが、大きくサウンドを変えることなく、演奏性において大きなメリットをもたらしています。
実際に抱えると数字以上に小さな印象があり、まるで自分がサイズの大きいアメリカ人になったかのよう。
指板は10-14Rの円錐指板。
ローポジションからハイポジションにかけてRがフラットになっていく形で、John Suhrらが得意とする手法です。
全てのポジションにおいて高い演奏性が確保されています。
ネックはボディの深くまでジョイントされています。
これによってセンターズレが起こりうる可能性を大きく減らしています。
もちろんジョイント面積が大きくなり、全体でネック材のメイプルが占める割合も増えるために音響上の影響もあります。
ネックとのジョイントや指板とネックの接着には溝をかみ合わせるような構造を採用しています。
フレットはJESCARのステンレスフレットを使用。
フレット部分を除いた指板を大きく丸める特徴的なシェイプ。
このような仕上げはPensaなどのアメリカンブランドで最近取り入れられています。
実際のところ、弾き心地としてはトラッドなスタイルのベースよりも速いレスポンス感があります。
それでありながらサウンド面はディープでファット、そしてシャープ。
伝統的なJBサウンドを失わずに、モダンなスタイルを上手くミックスした逸品です。
〇SPECS
body : alder 2p
neck : roasted birdseye maple master grade
fingerboard : brazilian rosewood
radius : 10-14r
neck shape : mid c
fret : 57110s
nut : bone
color : blue pasley on wood swock white w heavy aged
options : B.F.T.S.
付属品 ：ギグバッグ
文章：嵯峨駿介
検品担当 : 根上
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