Sus bass(サスベース)は元プロミュージシャンのJin Su Lee氏が手掛ける韓国のベースブランドです。
ミュージシャンの琴線に触れる彼の作品は韓国を中心に人気があり、SUGA(BTS)、TXTなどのKPOPアーティストを支える仕事で知られるベーシストYeonjun Lee氏などが愛用しています。
私自身Jin Su、Yeonjunとは交流があり、Sus bassとの新しいプロジェクトについて何度も話し合ったうえで今回の取引開始にいたりました。
先日韓国のSusの工房にカスタムオーダーのために訪れました。
工房にはいくつかのベースがストックされていましたが、中でも目を惹いたのがこちらの5弦JBのスタイルを持った一本です。
ミュージシャンに貸し出していたプロト品とのことで、ネックシェイプを変えるための追い加工(ハイポジション近辺の塗装に違いが見えるのはその兼ね合いです)、ネックの補修跡(バックの黒いインレイのようなものは、補修跡を隠すためのものです)などがあります。
当然ながら、ボディにも傷などがあります。
しかし、これのサウンドと弾き心地があまりにも素晴らしかったのです。
交渉の結果、Susとの取引の最初の1本はこれに決まりました。
アルダーボディ、ローズ指板とクラシックなスペック。
ブリッジおよびチューニングキーはHIPSHOTで、ここら辺は欧米チックですね。
ネックはローステッドのフレイムメイプルです。
PUはスウェーデンのLundgrenです。
このPUはStenbackというベースブランドなどが使用するもので、かなりマニアックですがクオリティの高さは確かに高く評価されています。
3バンドEQのプリアンプは彼のオリジナルで、無理にQを広げて効きの派手さを強めるものではなく、比較的ナチュラルな印象。
ミュージシャンがレコーディングやステージで使ったフィードバックから生まれているもので、そうした意味で実用性は強く感じます。
弱い効きというよりは、ベーシストが削りたいミドル、増やしたいベースとトレブルを上手く付けているように思います。
DarkglassやSadowskyのように派手ではありませんが、ベース自体のアコースティックな部分の特性とよく合っていて、過不足のないものに感じます。ちょっと玄人好みかもしれません。
サウンドや弾き心地については、基本的には少しモダンな5弦JBといった感じです。
フェンダーに無理に寄せている印象はありません。
ローB弦からG弦へ向かう流れがスムースで、非常にバランスが良く、弾きやすく感じます。
サウンドのバランスのよさ、スムースさ、指板全体における弾きやすさが魅力といえるでしょう。
個人的に、これと同じように感じるのがAlleva Coppoloです。
Fenderよりバランスが良く、Sadowskyより粘りを感じます。
実際のところ、韓国ではAlleva CoppoloとSadowskyの中間のようなフィーリングだと評されているようです。
見ての通り、傷が多いので綺麗な楽器が好きな方にはおすすめしないのですが、新しい5弦JBを探されている方にはぜひお試しいただきたいなと思います。
GIBとSusにとってメモリアルな個体ですから個人的に手に入れようか迷ったのが正直なところなのですが、せっかくなので皆さんにも弾いていただきたいと思った次第です。
文章:嵯峨駿介
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