近年日本と強いつながりを持ち存在感が高まっているSadowskyの定番、NYC Standard 5です。
94年製造のために恐らくチェンバードのボディですが、トップとバックの木目などからソリッドの可能性も否定できません。
ブリッジ、ペグにはGOTOH、ピックアップにはBartoliniを採用。珍しい仕様のため、いくつかの面において過渡期に製造された1本かもしれません。(もちろんリプレイスされた可能性もありますが・・・)
少し珍しい仕様ですが基本的なサウンドはサドウスキーらしく立ち上がりが速く、弾くのが楽です。さらに、少しプラスしてソリッドさ、ローエンドの密度の高さを感じます。幾分JBらしいともいえます。サドウスキーのプレイヤビリティや基本的なデザインは好きだけどサウンドはもう少しトラッドなJB寄りなものが欲しい、という人にはぜひ試してもらいたいですね。
3.97kgと軽量ですがB弦、E弦の音程感は非常に良好。90年代には既にこれだけのクオリティを持つ5弦スタイルを作れていたメーカーは多くはないでしょう。
フレットは90%ほど、ロッドの動作は問題なし、ほんのわずかにハイ起きがあるものの、これは多くのベースには必ず起こってしまう程度のものですね。ネックの状態は良好です。
昨今アクティブの5弦ジャズベースは流行りましたが、そんなニーズをぶち抜く1本。もしもその条件で探している方には絶対に試してもらいたいです。
セミハードケース付き。
3ヶ月保証付き。
※委託品の為、送料全国一律4000円
文章:嵯峨駿介